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Archive for the ‘モハン・ヴィーナ’ Category

アリフ・カーンがインド古典音楽の巨匠とコラボしたCDアルバム三部作が完成しました。

その名も「モンスーン・メロディーMonsoon Melody」。

◆「カダンプKadanb」 ロヌ・マジュムダール師(バンスリー) アリフ・カーン(タブラ)

◆「カミニKamini」 タルン・バッタチャリヤ師(サントゥール) アリフ・カーン(タブラ)

◆「ケヤKeya」 ヴィシュワ・モハン・バット師(モハン・ヴィーナ) アリフ・カーン(タブラ)

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◆《カダンパKadamb》◆

カダンバとは、インド大陸で見られる柑橘類の常緑熱帯樹。詩人タゴールをはじめとして、インドの文学作品のなかでは欠かせない存在となっている。特に、カダンパの花の香りがあたり一面に広がると、モンスーンの到来が間近に迫ったことがわかる。 また、カダンバは、恋人ラーダとクリシュナ神の物語をはじめ、インド神話と深いかかわりを持ち、愛とロマンス、平和と静寂を象徴する。

ラーガ・ミア・マルハールの旋律は、アクバル大帝の宮廷に仕えた、音楽家タンセンによって作曲されたと伝えられている。マルハール・ラガンガMalhar Ragangaに属し、午後のラーガとして、その不規則な音は、空一面、雨雲に覆われた嵐のモンスーンを想い起こさせる。

【ラーガ】

マルハールMalhar

【ミュージシャン】

♫ ロヌ・マジュムダールバンスリー

Pandit RONU MAJUMDARFlute

ラビンドラナート・マジュムダール師Ranendranath Majumdarは、ロヌ・マジュムダールとして広く知られている。幼い頃に父の影響でバンスリーを始め、Pt. Lakshman Prasad Jaipurwaleに師事して声楽を修め、ヴィジャイ・ラガブ・ラオ師Pt. Vijay Raghav Raoのもとでバンスリーを修行した。また、ヴィジャイ師の師匠である、ラビ・シャンカール師Pt. Ravi Shankarからもトレーニング薫陶を受けた。その力あふれるパフォーマンスは師の教えを受け継いでいる。

マジュムダール師は、アルバム「Song of Nature / A Traveller’s Tale」を通して、インド音楽に全く新たな美学を導入し、新たな時代の先駆者となった。

その後、アルバム「Tabula Rasa」(1996)で、バンジョーの名手であるベラ・フレックとともに、グラミー賞候補にノミネートされ、ハリウッド映画「Primary Colours」には作曲と演奏で参加し、さらに、ジョージ・ハリソン、ライ・クーダー、ジョン・ハッセルといったトップミュージシャンたちをはじめ、Pt. Ravi Shankar、Pt. Bhimsen Joshi、Kishori Amonkarといった、インドの巨匠たちともコラボの経験がある。

♫アリフ・カーンタブラ

ARIF KHANTabla

アリフ・カーンは、西暦11世紀後半から続くMIR AKASA血統の音楽一家に生まれた。神童と呼ばれ、インド国内の有名タブラ・プレーヤーのなかでも最年少のプレーヤーのひとりとされた。 その驚くべき技巧と、見事な音質と完成度の高さは、音楽評論家たちをうならせました。

曾祖父の故マジット・カーン師Ustad Masit Khanと祖父の故カラマトゥラ・カーン師Ustad Karamatullah Khan、そして、父のサビール・カーン師Ustad Sabir Khanは、インド古典音楽の歴史のなかでも最も著名なタブラの巨匠。アリフは、ファルカバード派Farukkhabad Gharanaに属し、直系の第34代目。

2歳から、父の厳しい特訓を受け、6歳のときには最初のコンサートで父であるサビル・カーン師Ustad Sabir Khanとjugalbandiを演奏した。それ以来、彼は世界を駆け抜け、伝説を作り続けている。

【レコーディング】

TRIO Digital Recording Studio, Mumbai Sound Engineer – Tapan

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◆《カミニKamini》◆

KaminiまたはMurraya paniculataOrange Blossomは、小さな白い花をつける、シトラスに近い常緑潅木。その香りが、心と身体と魂に鎮静効果をつくるために、香水や、エッセンシャル・オイルとして、しばしば使われる。また、安らぎを得られるため、家のまわりにしばしば植えられる。インド全域で見られ、その小さな白い花は、しばしば束にして、道に敷き詰めて無事を祈り、屋内に飾り平穏を祈る。

「メーグ」と呼ばれる深夜のラーガは、落ち着いて静寂な雰囲気であることから、しばしば夜明けの時間帯に演奏される。マルハール家に伝わるラーガで、激しく猛々しいモンスーンの雷雨と対局にある、その静けさが強調される。聞き手はカミニ花の芳しい香りとともに、モンスーンの時期のすがすがしい世界に導かれる。

【ラーガ】

メーグMegh

【ミュージシャン】

♫タルン・バッタチャリヤ師サントゥール

Pandit TARUN BHATTACHARYA

現代インド古典音楽界の指導的な位置にある、代表的なサントゥーの演奏家。これまでに、ヨーロッパの名だたるコンサートホールで演奏し、熱狂的な賞賛を受けてきた。後援者の中には、英国チャールズ皇太子、ジョージ・ハリソン、パウロ・ソラリスといった有名人も多い。

バッタチャリヤ師は、父親のラビ・バッタチャリヤ師、デュラル・ロイ師、ラヴィ・シャンカル師らからの薫陶を受けた。マイハール流派の唯一のサントゥールのマエストロとして、サントゥール音楽を革新的に発展させ、最初に低いオクターブで音をすべらせる奏法を完成させた演奏家でもある。

♫アリフ・カーンタブラ

ARIF KHANTabla

【レコーディング】

Black Circle Studio, Kolkata Sound Engineer – Srijit

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◆《ケヤKeya》◆

ケヤあるいは、スクルーパインともよばれる、学名Pandanus fascicularisは、インド文化に深く根ざした植物。モンスーンの時期になると花ひらく。その強い香りは、黒い雲がたちこめ、モンスーンが間近に迫っている事を人々に予感させる。その雨は、長い日照りで乾いた大地を潤してくれる。 ケヤはまたケタキともよばれるが、香りづけやまた食用としても、とてもよく使われる花である。

楽器モハンヴィーナの弦のしらべを通じて、この香りは、聞き手を夕べのモンスーンの雨の世界へと誘う。

カマージにもとづいた、夜のラーガ・デシは、すべての七音を用いて、上昇・下降を複雑にくりひろげることで知られている。このラーガはこれにより、ケヤの花がひらき、モンスーンの雨できれいに澄みきった世界を照らすように、聞き手を優美な世界へと導く。

【ラーガ】

デシDesh

【ミュージシャン】

♫ヴィシュワ・モハン・バット師モハン・ヴィーナ

Pandit VISHWA MOHAN BHATT

楽器モハン・ヴィーナの創始者であり、グラミー賞を受賞した有名な音楽家。その繊細でかつ大胆な演奏は、世界を魅了してきた。ラヴィ・シャンカル師の高弟であり、ヴィシュワ・モハン師は、ムガル帝国の宮廷楽士タンセンやその師匠であるスワミ・ハリダス師の系譜に属し、れっきとした音楽エリートである。さらに、ハワイのギターをインド化して用いて、世界の賞賛をあびた。モハン・ヴィーナは、斬新なデザインと形態を持ち、弦を本に増えている。

♫アリフ・カーンタブラ

ARIF KHANTabla

【レコーディング】

Swarnidhi Digital Recording Studios, Jaipur Sound Engineer – Saurabh V. Bhatt

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